ケニア航空の中で待機中。
ナイロビから途中スーダンの首都ハルツームに寄っています。
機内放送でカトゥーンって聞こえたから、ジャニーズ?と思わず反応してしまいました。
飛行機から見たハルツームは明かりが多くて、とても大きな街でした。

今日泊まったLake Nakuru Lodgeは朝食もおいしい!
食堂のすぐ目の前のナクル湖の公園内には、ヒヒがいてかわいかったです。

8時にドライバーのマイナと一緒に、湖の方へゲームドライブ。
ここではフラミンゴ、サイ、キリン、水牛などに会えました。
でももう昨日までのマサイマラがすごすぎて、今日はどっちでもいいかなー、と
ちょっと気合が入らない私たち。でも最後に訪れた展望スポットはキレイでした。

ドライバーのマイナは、意外にまじめなようで、新聞を熱心に読んでいました。
一面はケニア国内の貧困格差調査結果についての記事。
国民の10%を占める富裕層の収入は、なんと全体の40%!!
大して一番貧しい層は、0.07%くらいしかないんです。
うわぁ、動物たちに会える国だけど、
本当に大きな大きな問題を抱え続けている国でもあるんですね。
しかもケニアはまだアフリカでも豊かな方だというのに。

ケニアではHIVに感染した人が200万人いるそうです。
平均寿命もも50いかないんです。
国内の死因原因は、エイズ、結核、マラリアがトップ。
特にエイズに関しては、ケニアではそれについて話すこともタブーだし、
カトリックが多いのでコンドームを使ってはいけない、と考える人が未だにいるんだそうです。
そんなこと言ってる場合じゃないよー!

他にも一杯問題はあります。個人的には女性の性器切除(女子割礼)なんていう、
悪習のことも気になります。これは本当に深刻な問題です。
それからコーヒー豆の栽培、収穫には子どもたちが安い賃金で働かされています。
以前NHKで見たんですが、コーヒーの木にはとげがあるので、大人よりも子どもの方が
簡単に収穫できるんです。でもとげで怪我をすると、傷口から農薬が入って、
化膿してしまうケースが多いんです。安すぎるコーヒーの向こうには、そんな
不自由な子どもたちがいるのかもしれません。

あと相方と気づいたのが、日本車が車検証がついたままの状態で沢山走っていること。
ケニアでは90%以上の車が日本車なんだと、Planet Safariのスタッフが言っていました。
日本車は丈夫だし安くていいよ!と、色んな国でも言われてきたんですが・・・
ダハブで会ったFさんが言ってました。中古の日本車が海外に流れた後、
最後に廃車になった時、大量のゴミ処理制度が整っていない国では大変なことになると。
なるほど、ケニアでは日本と同じで車が左側通行だから、
右ハンドルの中古車がどんどん入ってきてるんだ。
いやこれはアフリカ全体かも。いや、南米や中近東でだって同じことだ。
日本ではリサイクル法ってやってるけど、海外に出してしまった後じゃ、
リサイクルもへったくれもないじゃん!

そう考えると、日本で中古車買取とかやってる会社が持つ責任って大きいですよね。
私たちは高く売りたいから何も考えず車を持っていくけど、
実はそれが外国をゴミの最終処分場にしているかもしれないんですよね。
年式が古い車が世界中で走ってたら、地球温暖化だって全然止まらないですよ。
こんなんじゃいくら日本がビニール袋を有料化したってダメだよー!

まずはゴアさんがアカデミー賞に続いてノーベル賞を受賞してやね、
民主党からアメリカ大統領を出してもらわないと(笑
出馬表明したオバマ上院議員は、お父さんがケニア出身なので、
ケニアでは米大統領選が早くもかなり盛り上がっているそうです。

↓ナクル湖までの途中、路上で塩を売る人たち。一日の賃金っていくらなんだろう・・・

ケニアの路上の物売り